三船美佳プロフィール
1982年9月生まれ、東京都出身。BSフジ『GO!GO!EIGO!』、ABC『朝だ!生です 旅サラダ』等のTV番組にレギュラー出演するほか、ドラマ、CM、連載コラム執筆など幅広い分野で活躍中。
「POCの活動を知ったとき、涙が止まりませんでした」
「最初にプレオーガニックコットンプログラム(以下POC)のお話を伺ったとき、すごく胸を打たれて涙が出てしまったんです。
まず、私たちが身を飾るために作られているコットンを生産するインドの方たちの苦労や厳しい現状などをまったく知らなかったことをすごく反省して、自分自身に怒りを覚えたんです。オーガニックコットンは好きだけど、そこに至るまでの段階で色々な苦労があったなんて、と。」
「主人から「本当の優しさというのは、本当に強い人じゃないと持てない」という言葉をよく言われるんです。抜本的な土台となる部分の強さがなく、上っ面の優しさで終わってしまうと逆にその人には迷惑がかかってしまうよって。
POCプログラムの活動もそうですよね。始めたからには、インドの人たちの人生も一緒に背負いながら、継続して進めていかなければならないことで。決意や覚悟も必要だし、簡単な綺麗事だけで終わらせることはできない取り組みだと思います。じゃあ、私が個人的にインドに行ってそういった活動をするといったら、不可能ではないかもしれないけれど現実的にはすごく難しいという現状があって。そういう、何もできないという状況が悔しいという思いもあったんです。」
「誰でもこういうことができたらいいなと思っていても、何をどうしたらいいか分からないし、分かったとしても、いざ行動に移すというのは勇気と努力と労力がすごく必要だと思うんですね。私が好きな言葉のひとつに「一人立つ」というものがあります。「自分だけが変わっても何も変わらないだろうな」と言っていたら、本当に何も変わらない。人間一人の力は小さなものだとしても、その一人が立ち上がることによってそれがきっかけとなって大きな動きになることもあるだろうと。でも先頭をきっていくというのは生半可なことじゃない。だからこそPOCの活動に胸を打たれました。「自分自身が求めていることを形にして、行動に移している人たちがいたんだ!」と。本当に感動して、今でも話していると涙が出ちゃいます(笑)」
「消費者として、このお洋服を買うことによってこの活動に参加できるというところもいいですよね。見に纏うことで意識も高まるし、活動報告などを見ることで現状を確認することもできる。ママ友や知り合いにも素敵な洋服を着ることで「このPOCというのはね……」と伝えられるし、そういうことの積み重ねが大きな原動力になっていくんだろうなと思います。」
「うちの娘が5才の時にも「インドっていう国でこうやってコットンを作ってるんだって」ってお話をしたんですよ。まだ小さいけど、しっかりと心で受け止めて、それからは今まで以上に物を大事にするようになったり、『大きくなったらアフリカの子や困っている人を救う』なんて言うようになって。POCというお洋服を通して家族とそういう話をできたのが、親としてもすごくいいきっかけを頂いたなと思いました。」
「いつも発想の中心に家族がいます」
江良(kurkku)これまでkurkkuは、POCを使った製品のデザインということで三船さんと一緒にお仕事をさせていただいているのですが、そのデザインを通じても、三船さんには常に「家族」というワードが出てくるなと感じていたのですが……。
三船そうですね。うちの家族はなんでも話し合うので、今回のデザインコンセプトについてなども母と相談して考えました。こんな時代だから平和や愛や希望を込めたメッセージを送りたいよね、とか。それは、私たち家族はもちろん、世界中に共通する願いだとも思ったんですね。それを形にするときには、身内にロックンローラーもいることだし(笑)、ラブリーな感じじゃなくてトライバルなイメージにしたいな、とか。可愛いバッグを持ちたいけど、子供のために両手をあけておきたいから肩掛けバッグがいいな、とか。お洒落はもちろん大好きだけど、子供がいるママにも身につけやすいものであることが重要ですね。いつも発想の中心に家族がいるかもしれないですね。

江良実はスタッフもみんな三船母娘の絵心にかなり驚かされました! ロゴデザインや絵なども、すべて手描きで作成されていましたね。
三船正直、母のデザイン力には私も驚いたんです(笑)。コンセプトを相談していたら「こんなのはどう?」と母がすらすらと描き始めて……。そこに私も油絵やアクリル絵の具で描き溜めていたものや、ラフで描いたデザイン画などを組み合わせたりして創っていきました。そうやって家族で協力しながらPOCプログラムに参加できたことも嬉しく思いますね。母の才能を生かす場ができて、親孝行もできたかな、と。
江良今回のデザインもそうですが、ご家族みなさんで好みのテイストが揃ってらっしゃるんですね。
三船そうですね。私も母もインディアンジュエリーとかネイティブ・アメリカンの世界が好きなんですよ。偶然にも、ジョージさん(※夫の高橋ジョージさん)も私に出会う前からそういうのが好きだったそうなんです。実は、初めてジョージさんからプレゼントされたのもインディアンジュエリーだったんですよ。ネイティブ・アメリカンのものって、デザインが可愛いだけじゃなく一つひとつに意味合いがあるんですよね。例えばドリームキャッチャーは枕元に吊り下げておくと、悪夢を取り払っていい夢だけを羽から下に流してくれるというものだったり。私は子供の頃から大好きなんですが、今は娘も「これがないと眠れない」といっています。他にも、ココペリといって、平和をもたらす精霊のお人形を集めていたりします。自分も好きだし、家族のためにも近くに置きたいと思うんですよね。
江良サボテンの絵も三船さんが描かれたんですよね。
三船はい。実はサボテンには思い入れがありまして。私自身の成長過程で、若い頃は自分に自信が無い分、鎧を着て大きくみせようとした時期があって、革ジャンを着てみたり周りと違う格好をしてみたりしていたんです。そんな自分とサボテンがオーバーラップする気がしてずっと特別な存在だったんですね。アウトローなイメージで。
ところが母親になって、娘の絵本の中にあるサボテンの話を見つけて。それは大きいサボテンが生きている間には砂漠の中で鳥やトカゲに自分の水分を分けてあげて、枯れたあとにも厳しい日差しからみんなを守るシェルターのような役割になる、という話だったんです。
なんだか自分自身の状態や求めるものを、いつもサボテンの中に見出すことができるんですよね。母やジョージさんのおかげで私は鎧を脱ぐことができたし、娘のためだったら命を捧げてでも守るという覚悟ができていますから。
江良三船さんの心の中にある平和や愛や希望には、すごく力強さを感じます。
三船ありがとうございます。今、日本が大変な局面に立っているこのタイミングで、力不足の何もできない自分だけれども、ELLE PLANETEさんやkurkkuさんと一緒にPOCプログラムを通してこういうメッセージを発信できたことをすごく感謝しています。
江良僕達も本当にそう感じています。今後ともどうぞよろしくお願いします!

